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なぜ築古マンションにはペット不可が多いのか?

 

マンションの管理規約において、主に事務所使用、ペット飼育、楽器使用の可否に関して規定を設けていることが通常です。

事務所使用は新築中古にかかわらずほとんどのマンションで不可となっているケースが多いです。理由としては、不特定多数の人が出入りすることで居住者の生活に影響を与えるという風紀面を考慮しています。楽器に関しては、時間帯の制約を設けたうえで可としていることが多いです。

では、ペットに関してはどうでしょうか。

近年では、ペットの頭数、体長などを規定したうえで可としていることが多いですが、築古マンションでは不可となっていることが非常に多いです。

築年数の浅いマンションではほとんどがペット可となっているのにです。

以前は、ペットをマンションの室内で飼うという概念が浸透しておらずそのことが管理規約に反映しているものと思われます。昔の習慣上の考え方に影響を受けているのです。主に1960~70年代のマンションに多いです。

ペット不可を可能にするには管理規約を改正する必要があり、区分所有者の議決権の4分の3以上かつ区分所有者総数の4分の3以上の賛成が必要なため相当ハードルが高いです。

築古マンションでもペット可の物件が少なからずあるのですが、おそらく規約が途中で改正されたものと思われます。

そういったマンションであれば、真剣に議論を重ねてでの改正ですので管理運営に対する意識の高い方々がお住まいになられている安心できるマンションである可能性が高いともいえます。

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